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初の新型コロナ感染者確認で対応に追われる沖縄 クルーズ船寄港の鹿児島も

沖縄県内で初めて新型コロナウイルスの感染者が出たことを受け、厳しい表情で記者会見する玉城デニー知事=那覇市の県庁で2020年2月14日午後7時17分、遠藤孝康撮影

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 新型コロナウイルスによる感染者が14日、沖縄県で初めて確認された。集団感染が起きているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客を介した感染が疑われ、同船が寄港した沖縄、鹿児島両県では感染拡大を防ぐため、乗客と接触した可能性がある人の健康状態の確認など対応に追われた。

 「本日、沖縄県で最初の患者が確認されました」。沖縄県の玉城デニー知事は14日夕、県幹部を集めた緊急の対策会議を開き、厳しい表情で感染確認を報告した。

 患者は1日に那覇港に寄港したダイヤモンド・プリンセスの乗客を乗せたタクシー運転手の60代女性だった。同船からは乗客約2600人が一時下船し、バスやタクシーで観光地を巡っている。

 県は3日以降、乗客と接触した可能性がある乗務員ら約200人をリストアップして体調の変化などを見てきたが、感染した運転手は申告がなく、入っていなかった。県の担当者は「リスト以外に何人いるのかは把握できていない」と追跡調査の限界を漏らす。

 沖縄では観光が主要産業だが、中国国内での感染拡大で、中国各都市と那覇を結ぶ航空便の運休やクルーズ船の寄港中止が相次いでいる。県内での感染確認でさらに影響が広がることも懸念され、玉城知事は「ウイルスがまん延しないように、全庁を挙げて取り組みたい」と述べた。

 沖縄県で感染が確認されたのを受け、ダイヤモンド・プリンセスが1月22日に寄港して乗客が上陸した鹿児島県も感染の広がりがないか確認に追われた。現時点で感染の疑いがある発症者は見つかっていないという。【遠藤孝康、松尾雅也】

沖縄のタクシー運転手に動揺広がる

 タクシー運転手が新型コロナウイルスに感染していたことが判明した沖縄県。運転手は1日に那覇市に寄港したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客を乗せており、県内のタクシー運転手には動揺が広がった。

 県は、同船から下りて外出した乗客と接触した可能性があるタクシーやバスの運転手らを対象に、潜伏期間とされる15日まで健康観察をしている。

 同船の乗客で60代くらいの日本人夫婦を乗せたという運転手の男性(69)も、10日ほど前に県から走行ルートなどの聞き取りを受けた。夫婦は「船内の食事に飽きたから下りて食事しようと思って」などと話したという。

 現時点で男性にせきなどの症状は出ていないが、当時はマスクなどの対策をしていなかった。「今は玄関にアルコール消毒を置くなど気をつけているが、家族が心配している」

 個人タクシーの運転手の男性(68)はアジア系の若い乗客3人を乗せたという。「県からの聞き取りもなく、症状も出ていないが、県内で影響が広がりそうで怖い。早く収束してほしい」と願った。

 同じくアジア系の乗客を乗せた後、せきが出るようになったという運転手の男性(65)もいた。「病院に行ったが、当時は今ほど騒がれておらず、せき止めをもらっただけ」と不安そうに話した。【平川昌範】

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