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サンデー毎日発

今からでも出願できる私立大 少科目、低額負担、省力化… 後期のメリットを最大活用

入学試験に臨む受験生たち=大阪府吹田市の関西大で2020年2月1日

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 私立大の出願状況は落ち着いているが、各大学が推薦やAO入試の合格者を増やし、一般方式の定員を抑えているため、厳しい状況に置かれた受験生も多そうだ。とはいえこれから出願できる大学も多いので、最後まで挑戦しよう。

 2016年度入試(16年4月入学)から段階的に進んだ入学定員超過率の抑制は、18年度の1.1倍をもって一段落。20年度入試は前年並みの合格者数が見込まれているが、合格者が絞られることで厳しさを増し続けてきた私立大入試に対する受験生の警戒感は強く、安全志向が続いている。

 定員管理の厳格化による安全志向は、推薦やAO入試に受験者を向かわせた。早くに合格を確保する受験生が増えた結果、一般入試の志願者数は現時点で前年のレベルに達していない。それでも、推薦やAO入試の合格者が増えた分、一般入試の定員は例年より少ないので、必ずしも入試が易化するわけではない。

 入試が後半戦に差し掛かろうとするこの時期、合格校が確保できず、後期に期待をつなぐ受験生も多いことだろう。後期の活用法について、代々木ゼミナール・教育総合研究所主幹研究員の坂口幸世さんに聞いてみた。

 「今年中に決めたいなら、前期より受験校の難易度を下げる。第1志望にこだわるなら、もう1年頑張る覚悟で前期と同じ大学にチャレンジするというように、まずは方針を立てることです。ただ、難易度を下げても、前期の入学手続き率が高いと、後期の定員が少なく、難化する大学があります。入試が終わってみないと分からないので、なるべく定員枠が大きな大学を選んでください」

 では、どのような大学が後期募集を行っているのか。

 「今からでも出願できる262私立大」の表には、早慶上智やMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)といった首都圏の難関大はないが、関西の関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)では、立命館大と関西大がある。

 これらの大学に続くクラスの大学は大半が実施しており、日東駒専(日本大、東洋大、駒澤大、専修大)、産近甲龍(京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大)、大東亜帝国(大東文化大、東海大、亜細亜大、帝京大、国士舘大)、摂神追桃(摂南大、神戸学院大、追手門学院大、桃山学院大)では、亜細亜大を除いて出願できる。さらにこれらの大学群に続く大学も含め、幅広い難易度帯の大学が実施している。

 さまざまなタイプの学生を受け入れるため、後期の入試方式はバラエティーに富んでいることが特徴。代ゼミの坂口さんは言う。

 「前期と異なる科目や少数科目、調査書を重視するなど、後期はさまざまな入試形態があるので有利な方式を選んで受験しましょう」

 私立大の一般方式でスタンダードな3教科型より少ない科目数で受けられる大学には、前出の立命館大と関西大がある。立命館大は大半の学部が2教科受験が可能。関西大は外国語や総合情報、社会安全が2教科で受験できる。東北学院大や聖学院大、大妻女子大、昭和女子大、関東学院大、岐阜聖徳学園大、愛知学院大、同志社女子大、京都橘大、阪南大、流通科学大、広島工業大、広島修道大、立命館アジア太平洋大など数多くの大学が、学部や学科により、前期より少ない科目数で後期を実施している。

 面接と学科試験を組み合わせた方式を実施するのは国際医療福祉大。医学部を除き、学科試験1科目と適性や意欲を見る面接で合否判定をする。明治学院大のB日程は、外国語と論文や講義理解力試験などで選抜。追手門学院大の後期最終日程では、記述式の英語と国語総合力テストを課し、英語の読解力と共に「思考力・判断力・表現力」を評価する。

 後期で留意したい項目の一つに受験料がある。一般方式の受験料を3万5000円として、前期で5大学受けたとしたら約18万円かかっている。そこからさらに受験料がかさむとなると、後期は経済面も受験校選びの重要なポイントになる。

 受験料負担を軽減する大学は多く、聖学院大は同一年度内の入試なら、何回受験しても3万円で済む定額制を採用。日本大のN方式2期は、通常の検定料が1学部3万5000円のところを1万8000円とし、複数の学部(学科)の併願が可能だ。立正大は同一試験日の2学科(コース)目の受験料を3万5000円から1万円とし、3学科目を無料とする。

合格最低点が下がるセンター方式も注目

 また、リーズナブルに受験をするなら、一般方式の検定料のおよそ半額で済むセンター方式も考えたい。

 「多くは出願するだけで合否が決まるので、持ち点が足りるなら出願するといいでしょう。センター試験の平均点が下がった今年は、思ったよりできなかったと感じる受験生も多いと思いますが、センター試験の平均点に合わせて最低点が下がるので、冷静に対応すべきです」(代ゼミの坂口さん)

 センター方式なら、難関大もこれから出願できる。難関大は個別試験の対策が不可欠。この対策不足がネックで不合格になるケースもあるだろう。そうした受験生でも、高得点が取れているという条件付きながら、センター方式なら中央大や明治大、立命館大、関西大、関西学院大といった難関大に合格のチャンスがある。

 定員管理の厳格化が始まって以降、定員超過に神経をとがらせる大学は、当初合格者を絞り、入学辞退者の分を追加合格で補充している。近年は3月末に追加合格が発表されることも珍しくない。手ごたえがあったが不合格だったという場合、合格通知が届く可能性はゼロではないのだ。

 後期で合格を手にしておけば、第1志望校の追加合格通知を心穏やかに待つこともできるかもしれない。そのためにもまずは、これから出願できる大学に集中したい。【大学通信・井沢秀】

*「サンデー毎日」2020年2月16日号より転載。各大学別の出願日程は、実際の紙面で確認してください。

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