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楽庫・アーティスト

ロン・カーター 先生はすべてを信じる

 <楽庫(らっこ)>

 2019年12月5日、ブルーノート東京の楽屋。本番までの短いひと時、ジャズレジェンド、ロン・カーターは、黒のタキシードスーツにボウタイという正装で待ち受けていた。穏やかな口調で、盤石たる自信をにじませて語っていく。眼光は鋭く厳しい。

 以前、若手を集めたビッグバンドを率いて来日した折、「あなたの指揮、怖すぎ」とちゃかしたら「当然だ。ビッグバンドを束ねるためにはタイラント(専制君主)でなければならない」と笑って答えたのを思い出す。この12月の取材時も、4本のチェロとピアノトリオとロンのベースという「4+4」編成のライブツアーであり、ロンはベース演奏だけでなく、指揮も行っていた。かなりクラシック寄りのサウンドであり、ライブ空間は、清澄で静謐(せいひつ)な密度の高い緊張感に支配されていた。

 「今晩もタイラントとしてコントロールしてるの?」と尋ねると「違うよ、私の仕事をしているんだ。それはティーチャーだよ。タイラントでは導けない」

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