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スミレの香り

/222 馳星周 画 田中靖夫

「藤井さん……」

 田村久美の瞼(まぶた)は腫れていた。

「よろしいですか?」

「はい、どうぞ。今、ちょうどコーヒーを淹(い)れたところなんです。よろしかったら――」

「是非、いただきます」

 わたしは答えた。考えてみると、まともなコーヒーにはしばらくありつけていない。

 田村久美に案内されて窓際の席に着き、彼女とコーヒーを待った。

「一時間ほど前まで長野県警の方がいらっしゃってて、いろいろ訊(き)かれました。でも、わたし、なんにも答えられなくて」

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