彩り豊かな人材を各界に輩出し続ける茨城県立水戸第一高校。経済界で存在感を示す卒業生の一人が、JFEホールディングス社長の柿木厚司さん(66)=1971年度卒=です。世界的な鉄鋼・造船メーカーのトップとして経営のかじ取りを任されている柿木さんが「人生の支柱を築いた」と話すのが、高校時代に野球部で汗を流した日々です。厳しい条件の中で、仲間とチーム作りにはげんだ経験が、製鉄会社同士の大合併を乗り切る際にも生かされたと振り返ります。【太田圭介】
生まれは水戸市の隣の勝田市(現・ひたちなか市)で、茨城大教育学部付属中から一高に進みました。野球を中学から始めて最初は遊撃手。高校でも続けるか迷っていたとき、市川崑監督が夏の甲子園を目指す球児たちをテーマに制作した映画を見ました。冒頭でいきなり、野球部の大先輩で「学生野球の父」と呼ばれる飛田穂洲先生の校内にある胸像が映ります。そばで必死に練習する部員たち。「やっぱり野球をやろう」。そう決心しまし…
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