メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

eプロ野球、人気上昇中 試合の動画視聴は100万人を記録 NPBの収益も増

巨人とロッテが対戦したeBASEBALLのe日本シリーズ。会場では多くのファンが対戦を見守った。試合の様子はインターネットでも視聴できる=東京都内で2020年1月25日午後4時6分、中村有花撮影

[PR]

 「eBASEBALL プロリーグ」(eプロ野球)の人気が高まっている。eプロ野球は日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメントが共催する野球ゲームソフト「実況パワフルプロ野球」を使用したeスポーツの大会だ。1月25日に2年目となる2019年シーズンが幕を閉じたが、試合を観戦できる動画サイトは前年を上回る視聴回数を稼いだ。選手に贈られる報酬も1200万円から3000万円にアップ。1年目を超える成功を収めた裏には、どんな仕掛けがあったのか。

 19年シーズンのeプロ野球は、12球団から選ばれた各チーム4人が秋から原則、週末ごとにeペナントレースを戦った。それぞれのチームに実際に所属する現役選手、「レジェンドOB」の選手のデータを使って対戦。巨人とロッテが勝ち上がったe日本シリーズは、3試合制で2連勝した巨人が初の日本一に輝いた。優勝した選手への報酬はチーム全員の総額が1400万円で、1人あたり350万円を手にした。巨人の球団職員でもある坂東秀憲選手は「『巨人軍は紳士たれ』。いいスーツでも買おうかな」と喜んだ。

 e日本シリーズは試合会場やパブリックビューイングの会場で観戦ができるほか、スマートフォンやパソコンなどからも視聴できる。動画サイトでのライブ中継の視聴数は1万6000回を数えた。

巨人とロッテが対戦したeBASEBALLのe日本シリーズ。第2戦で終盤に同点に追いつき、喜ぶロッテの選手たち。チームの強い結束力も醍醐味(だいごみ)の一つ=東京都内で2020年1月25日午後4時2分、中村有花撮影

 シーズン中の動画再生回数も好調だった。18年シーズンが開幕からe日本シリーズまでで約270万回だったのに対し、19年シーズンはe日本シリーズを除いても約530万回に膨らんだ。動画を見た人の実数を計測するページ訪問者数(UU=ユニークユーザー数)は約100万人で、日本人の100人に1人程度の人がeプロ野球を見た計算になる。

 NPBの担当者は「昨季開催したことで、ゲームが好きな人、プロ野球のファンなど多くの人のeプロ野球に対する認知度が上がった結果ではないか。eスポーツの選手に興味を持っている人が応援してくれているケースもある」と分析する。

 さらに19年シーズンでは、協賛する三井住友銀行(SMBC)、日本コカ・コーラ、コンビニエンスストア「ローソン」の3社が、看板に打球が直撃した場合、ツイッターのフォロワーにプレゼントが当たる企画を展開するなど双方向で楽しめるよう工夫。各企業への反響も大きく、今後、支援が広がる可能性もあるという。

 NPBの18年度(19年9月期)の決算はeスポーツ事業の好調ぶりも大きく影響し、約5億7200万円の黒字となった。今年5月には、NPBが世界で大人気のゲーム「スプラトゥーン2」を使ったeスポーツの大会を2年連続で開催する予定。野球ファンを増やすという野球振興に加え、収益の面でも、eスポーツはNPBにとって、重要なコンテンツとして成長しそうだ。【中村有花】

eBASEBALLのe日本シリーズを制し、日本一に輝いた巨人の選手たち。1400万円の報酬を手にした=東京都内で2020年1月25日午後5時37分、中村有花撮影
おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「赤福」が暴力団代紋入り焼酎を製造 浜田会長が辞任 2000年から12年まで納品

  2. クルーズ船「乗船」の神戸大教授が対応批判 菅氏は「感染拡大防止を徹底」と反論

  3. 未明、児相が女児を門前払い 窓口職員「警察に相談を」 神戸

  4. 「中国・武漢で亜硫酸ガスが大量発生 1万4000人の遺体を焼却」という情報は本当か

  5. 大阪・なんばのビル屋上で火災 朝の繁華街、一時騒然

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです