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3桁背番号からの再起 「失うものない」阪神元ドラ1横山の逆襲

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シート打撃での登板を終え、険しい表情を見せる阪神の横山は「アピールが足りない」と話した=沖縄県宜野座村で2020年2月4日午後1時59分、田中将隆撮影
シート打撃での登板を終え、険しい表情を見せる阪神の横山は「アピールが足りない」と話した=沖縄県宜野座村で2020年2月4日午後1時59分、田中将隆撮影

 「もっとアピールできたはず、もっと……」。2月から沖縄県宜野座村で始まった阪神春季キャンプの第1クール最終日(5日)。2015年ドラフト1位で阪神に入団した時の15から115とはるかに重たくなった番号を背負う左腕は自分に言い聞かせるようにつぶやいた。

 18年オフに育成選手契約を結び、左肩の故障から再起を目指している横山雄哉投手(25)だ。育成選手が春季キャンプで1軍スタートを切るのは阪神では初めてだが、当然、本人にとってそれは意味がない。「少しでも早く支配下登録に」と、背水の陣で臨んでいる。

 「アピールを」と繰り返す横山の気持ちが表れたのは、キャンプ4日目のシート打撃登板だ。最初の打者に四球を与え、続く打者には鋭い三塁ライナー。芳しくない投球内容のまま迎えた3人目の打者は大山悠輔内野手(25)だ。初球、詰まらせた打球は一塁ベンチ前のファウルゾーンへの小フライとなり、横山はマウンドから猛然と駆け降りた。結局、間に合わず、捕球できなかったが、「アピールしたい」という強い気持ちが伝わるプレ…

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