メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

NEWSの窓

政治 担当大臣の力不足 軽んじられた公文書管理

衆院予算委員会で「桜を見る会」の公文書管理問題について答弁するため事務方の説明を受ける北村誠吾地方創生担当相(左)=国会内で2020年2月10日午後4時27分

[PR]

与良正男よらまさお 毎日新聞まいにちしんぶん 専門編集委員せんもんへんしゅういいん

 大臣だいじん閣僚かくりょう)のなかには特命担当大臣とくめいたんとうだいじんばれるひとがいます。たとえば財務大臣ざいむだいじん財務省ざいむしょうを、厚生労働大臣こうせいろうどうだいじん厚生労働省こうせいろうどうしょう統括とうかつしているのとちがい、内閣ないかくにとって重要じゅうよう特別とくべつ課題かだいを、各省かくしょう垣根かきねえて担当たんとうしている大臣だいじんです。

 いま内閣ないかくでは、北村誠吾きたむらせいご地方創生担当大臣ちほうそうせいたんとうだいじんもその一人ひとりです。地方ちほう創生そうせいのほか、役所やくしょつくった公文書こうぶんしょ管理かんり担当たんとうでもあります。

 安倍晋三あべしんぞう総理大臣そうりだいじん首相しゅしょう)から特命とくめいけるほどですから、その分野ぶんや専門家せんもんかだと普通ふつうおもうでしょう。でもそうではなくて問題もんだいになっています。

 衆院しゅういん予算委員会よさんいいんかいでの質疑しつぎいていると、野党やとう議員ぎいんからなに質問しつもんされているのか、理解りかいできていないとおもわれる場面ばめん続出ぞくしゅつ質問しつもんそなえ、関係かんけいする役人やくにん想定問答集そうていもんどうしゅうのようなものをつくっておくのですが、それもちがえたり、間違まちがえたりすることもありました。

 野党やとうが「これでは審議しんぎできない」とおこるのは無理むりもありません。「大臣だいじん、もっと勉強べんきょうしてください」とたしなめられるほどでした。

 「さくらかい」の問題もんだいでも文書ぶんしょをすぐ廃棄はいきしてしまったとか、都合つごうかいざんしたのではないかとかがおおきな問題もんだいになっています。そんな大切たいせつなテーマでありながら、まったくくわしくないひと大臣だいじんえるのは、安倍内閣あべないかく公文書こうぶんしょ問題もんだいかろんじている証拠しょうこではないでしょうか。

 北村きたむら当選とうせんかいのベテランだという理由りゆうだけで、えらばれたとしかおもえません。安倍首相あべしゅしょうはいつも閣僚人事かくりょうじんじさいして「適材適所てきざいてきしょ任命にんめいした」といますが、とても適材てきざいとはおもえず、北村きたむら同情どうじょうしてしまうほどです。

 しどろもどろの答弁とうべん連発れんぱつする大臣だいじんはこれまでもいました。でも「いつものことだ」とませるわけにはいきません。わたしは、これではみなさんがますます政治せいじ興味きょうみをなくしてしまうのではないかと本当ほんとう心配しんぱいです。


 政治部せいじぶデスクなどをて2004ねんから論説委員ろんせついいん早稲田大学大学院客員教授わせだだいがくだいがくいんきゃくいんきょうじゅつとめた。TBSテレビ・ラジオや大阪おおさかMBSテレビの報道番組ほうどうばんぐみなどでコメンテーター。1957年生ねんうまれ。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「ホテル三日月」従業員に感染なし 武漢チャーター機帰国者が宿泊

  2. 「午前2時半、真っ暗の画面が一瞬小さく光り…」首里城火災の監視カメラ映像初公開

  3. 岐阜県で初の感染者1人 新型コロナ

  4. 首相、大規模イベント中止・延期を要請 3月中旬まで2週間

  5. 「支援物資の恩返し」武漢を代表し渋谷でマスク配る かぶり物の中国人女性話題に

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです