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異文化尊重の心伝え 焼津小泉八雲記念館学芸員 那須野絢子さん(39) /静岡

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 「耳なし芳一」などの怪談を英訳した明治の文筆家、小泉八雲(1850~1904年)に関する資料を収蔵する焼津小泉八雲記念館(焼津市三ケ名)の学芸員として、来館者に八雲の生涯を伝えている。「八雲の魅力は、異文化に向ける温かいまなざし。怪談作家として以外にも多くの側面があることを伝えたい」と話す。

 英国育ちの八雲は、母はギリシャ人、父はアイルランド人。異文化への関心から1890年に来日。日本国籍を取得し、英語教師や英字新聞記者として働きながら日本の風土をまとめた本を海外で出版した。死後の昭和初期、八雲がアレンジして英訳した怪談が逆に和訳されて日本の国語の教科書に載り、国内で広く知られるようになった。

 焼津市出身。小学生の時、授業で初めて八雲の存在を知った。八雲は晩年、焼津を毎年訪れ、間借りした魚屋の2階で執筆活動に取り組み、滞在中の出来事はエッセー「焼津にて」に書き残すなどしていた。市は郷土の偉人として授業で八雲を紹介する取り組みをしていた。ただ、「その時は強い印象は残らなかった」と振り返る。

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