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記者が現場を歩き、見て、聞いて、感じながら、ニュースの深層、話題の人々の内面に迫る長編ルポ。

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視覚障害者の文字起こし(その1) 一音一語、プロの自負

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自宅で、テープ起こしの仕事をする小林直美さん=東京都八王子市で、小川昌宏撮影
自宅で、テープ起こしの仕事をする小林直美さん=東京都八王子市で、小川昌宏撮影

 カタカタカタカタ。ノートパソコンのキーを打つ音がリズミカルに続く。野鳥のさえずりが、かすかに聞こえてくるほど辺りは静かだ。東京都八王子市の団地の一室。重度の弱視で障害等級2級の小林直美さん(46)が、録音された音声を文字に起こす作業をひたすら続けている。

 作業テーブルに向かい、ピンと背筋を伸ばして座る。マニキュアの塗られた指先が舞い、黒いスクリーンを大きく白い文字が埋めていく。録音の再生や停止などを足で操作するペダルを時折かちりと踏む。イヤホンから流れる音を正確に聞き取ろうとする表情は真剣そのもの…

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