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時代の風

報道のパンデミック 一辺倒のニュース要注意=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員

=宮間俊樹撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている。

 発生源となった中国では14日までに感染者数が6万人を超え、1000人以上が死亡した。日本では感染した80代女性の死亡が13日に発表され、中国湖北省などへの渡航歴が確認されていない日本人の感染が相次いでいる。この感染力は侮れない。

 このようなときこそ問われるのは、各人の「メディアリテラシー」。つまり、「メディアで流れる情報に受け身にならず、自分の頭で客観的に判断できるか」ということである。

 たとえば、昨年秋から冬にかけて猛威を振るっている別のウイルス感染症をご存じだろうか。昔からある病気で予防接種も普及しているが、それでも子どもや老人を中心に多くの感染者が確認されている。人口動態統計によると、同感染症による死者数は2018年で3325人に上り、年間の交通事故死者数に近い。19年も9月までの累計で3000人を超えている。新型よりもよほど眼前の脅威だが、テレビではこちらの死者数は語られ…

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