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視覚障害者の文字起こし(その2止) 文字起こしで自立

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文字起こしの仕事をする小林直美さん。イヤホンは密閉性のないものを利用している。「外の音が聞こえなくなると怖い」という=小川昌宏撮影
文字起こしの仕事をする小林直美さん。イヤホンは密閉性のないものを利用している。「外の音が聞こえなくなると怖い」という=小川昌宏撮影

 

 ◆視覚障害者ら、仕事に誇り

仲間と「質」高め合い

 約3年半前、思わぬチャンスが飛び込んできた。いや、つかみ取ったのかもしれない。2016年5月ごろ、重度の弱視で障害等級2級の小林直美さん(46)=東京都八王子市=は、都内の就職支援施設での研修で知り合った重度の弱視である松田昌美さん(33)から声を掛けられた。「文字起こしの仕事があるんだけど……」

 後に合同会社化される、視覚障害者らが働く文字起こし専門集団「ブラインドライターズ」(目が見えない書き手、の意味)がある、という情報だった。松田さんは同社のメンバー第1号で「ブラインドライターの元祖」である。

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