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橋爪大三郎・評 『日中関係史--1500年の交流から読む…』=エズラ・F・ヴォーゲル著、益尾知佐子・訳

 (日本経済新聞出版社・3300円)

 日中両国に精通するエズラ・ヴォーゲル氏が、一五○○年にわたる両国交流史をふり返る。前著『現代中国の父 鄧小平』を書き上げた後、悪化する日中関係をほって置けないと思った。もつれた歴史の糸をほぐし、≪どちらにも親しい第三者≫として両国の人びとに語りかけよう。よりよい日中関係を築きたいという使命感が本文から溢(あふ)れている。

 議論の重点は一九世紀以降だ。西欧列強を前に、危機感を抱いて速やかに近代化をなしとげた日本。西欧文明の摂取に消極的だった中国。両者は対照的な歴史を歩んでいく。

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