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うごめく「ポスト安倍」、4氏の課題 自民総裁任期満了まで1年半

(左から)岸田文雄氏、稲田朋美氏、石破茂、茂木敏充氏

 安倍晋三首相(65)の自民党総裁任期満了の2021年9月末まで1年半あまり。自民党内で「ポスト安倍」に向けたうごめきが表面化してきた。「次期総裁」を目指す4人の動きを追った。

 「有意義だったよ」。自民党の岸田文雄政調会長(62)は13日夜、自身が率いる岸田派(46人)の名誉会長・古賀誠元党幹事長と東京都内の日本料理店で会食した後、待ち受けた報道陣に笑顔を見せた。

 安倍首相の「意中の人」とされる岸田氏。懸案の一つは、「後ろ盾」のはずの古賀氏が昨春以降、「ポスト安倍」に菅義偉官房長官(71)を推す発言を繰り返していたことだった。だが、古賀氏は今年1月、岸田氏支援を表明した。13日夜の会食の同席者は、昨年12月に死去した望月義夫事務総長の後任の根本匠前厚生労働相。根本氏の事務総長就任を機に3人で会食した形だ。ひれ酒を酌み交わしながら、ポスト安倍に向けて「腹合わせ」を図った。

 岸田氏の基本戦略はまず、首相との関係を良好に保ちつつ、首相の出身派閥で党内最大の細田派(97人)の支持を取り付けることだ。それと共に、麻生太郎副総理兼財務相が率いる麻生派(54人)にも支持を広げ、岸田派との「3派連合」で総裁選に臨む。計197人に漏れがなければ、党所属国会議員397人のほぼ半数にのぼる。

 その前提は岸田派の結束で、それには古賀氏との一体感醸成は必要条件だっただけに、派内にも安堵(あんど)感が広がった。

 ただ、岸田氏自身の課題は残る。今年のテーマは「発信と露出」(岸田氏側近)。発信力強化と知名度アップを図るが、党内他派からは「世の中に刺さることをアピールするでもなく、何をしたいのか分からない」との声が根強い。古賀氏も支援表明の際に「何のために総理を目指すかさえ発信してくれれば」と注文を付けた。

 岸田氏は課題克服に向け「政権構想」を打ち出し始めている。「分断から協調へ」「中間層への分配」などをキーワードに、今春にも自身の政策などをまとめた本も出版し、「要請」に応えていく考えだ。具体性やインパクトをどこまで打ち出せるかが焦点となる。【飼手勇介】

 「不適切と思われる点を素直に丁寧に謝れば、ここまで批判は拡大しなかったのではないか」。石破茂元幹事長(63)は7日発売の月刊誌上で「桜を見る会」を巡る首相の対応に苦言を呈した。「安倍1強」の党内では、主流派を中心に「後ろから弾を撃つ」行為だとにらまれ、党内での孤立感は強い。しかし首相の対極にいることによる期待感は、長期政権への飽きや不満を抱く自民党支持層を中心に膨らんでいる。

 1月の毎日新聞の全国世論調査では、「次の首相」にふさわしい人は石破氏が19%でトップ。石破派(19人)の中堅は「次期衆院選では『石破氏と一緒に自民党を立て直す』と言えば大丈夫だ」と強調する。

 ただ、ここに来て足元が揺らいでいる。次期衆院選に向け、石破派所属の後藤田正純・元副内閣相の地盤の衆院徳島1区から、同じく石破派の福山守・元環境政務官(比例四国ブロ…

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