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未知との出会い 「幻視」の世界へようこそ 認知症のイメージ変えて

2019年10月に登場したカラフルなカエルと魚の幻視。「きれいでした」と三橋さん。色がついたものは多くないという=三橋さん提供

 東京都大田区の区立蒲田図書館長(指定管理者制度)、三橋昭(みつはしあきら)さん(71)が、レビー小体型認知症の影響で寝覚めに現れる幻視をイラストにして動画投稿サイト「ユーチューブ」などで紹介している。恐怖を感じる幻視はほとんどなく、トランプで遊ぶ動物とロボットたち、二足歩行で元気にジョギングするヤギ、といったユーモラスな姿もあり「毎朝何が出現するか楽しみ」と語る。地域の仲間と出版を目指す活動も始まり「認知症という言葉に含まれる負のイメージが少しでも変われば」と話している。【銭場裕司】

たまちゃんは幻視だった

 三橋さんは東京都出身。映画に魅せられ、まだ10代だった頃に大島渚監督作品で助監督の一人を務めたこともある。女優の髪のセットに関わったことから美容師の資格を取り、化粧品メーカーに長く勤務した。55歳のころ図書館の仕事に転身し、今年で8回目を迎える蒲田映画祭の実行委員を初回から務めるなど地域で多彩な活動をしている。

 実際には存在しないものが見えたのは2018年11月だった。明け方、枕元に近づいてきた雌の飼い猫、たまちゃんに触れようと伸ばした手が体をすり抜けた。たまちゃんは幻視だった。翌月には縄文時代の土偶が空中に浮かんでいた。

ハンガーにぶら下がる小人

 精密検査を受けた19年3月、幻視が特徴であるレビー小体型認知症と診断される。幻視はほぼ毎朝現れるようになったものの、あっという間に消えてしまうため、記録として絵に残すことにした。

 疾駆するキ…

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