美しい夕日やサンゴ草の群生で知られるサロマ湖から、車で内陸部に約40分。小川にかかる「栃木橋」を渡ると、牧場が広がる集落にたどり着く。100年以上前の明治末期に開墾された佐呂間町の「栃木地区」。今でこそ農村風景が美しいが、当時はオホーツク海の北風が吹き込み、町内で最も雪解けが遅いうっそうとした森だった。
入植したのは、栃木県谷中村(現・栃木市)の農民ら。古河財閥が経営する足尾銅山(栃木県)から流出する鉱毒で広大な農地が汚染され、1911(明治44)年に集団移住を強いられた。古里から約1000キロ。未開の地に「もう一つの栃木」を築いた。
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