メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

週刊サラダぼうる・山田祐一郎

つるつる道をゆく 突き抜けるセンス

看板商品の「釜あげうどん」は510円(税込み)。牛肉がトッピングされた「肉釜あげうどん」(760円・税込み)も人気を集める=いずれも筆者撮影

 見つけた、と思った。これまでに何千と麺を食べていると、ひかれる店は出合った瞬間にピンとくる。「釜あげうどん くろ」(宮崎市橘通東5)は、ぼくの「好き」が詰まった愛すべき店だった。

 ファサードは建築家、隈研吾氏が手掛けた建築をほうふつとさせるような木のあしらいが印象的だ。のれんもいい。向かって右側には白地に黒い文字で屋号が記され、もう片側はアーティスティックなモノトーンの線描画に一面が埋められていた。店に入ると程良い音量で、ゆら帝(ロックバンド「ゆらゆら帝国」の略)が流れている。たまらず「ゆら帝、いいですね」と声を掛けて、店主を見ると、服装や前掛けもオシャレだ。テーブルや椅子には木が随所に取り入れてあり、それらもまたセンスを感じさせ、デザインやサイズ感も気が利いている。

 極め付きはうどんの器だった。器が「HASAMI PORCELAIN」ではないか。完全に心を撃ち抜かれた。これはロサンゼルスを拠点に活動するデザイナー、篠本拓宏氏が手掛けた波佐見焼のテーブルウエアシリーズで、磁器でありながらマットな質感があり、経年によってどんどん表情を変えていく。これを器に選ぶ審美眼に感動した。それまでにうどんの店をいろいろと見てきたが「くろ」は、そのどこにも似ていない。決してと…

この記事は有料記事です。

残り594文字(全文1133文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「かみさまのばか」 今井さんがつづった読書感想文の原文

  2. 「かみさまのばか」祖母を奪った阪神大震災 小2で被災した34歳男性が今祈ること

  3. 「午後8時には閉めない」反旗を翻した外食チェーンの本気

  4. 「30%を切ったら危険水域」 菅内閣の支持率大幅低下に政府・与党危機感

  5. 大学入学共通テスト、2日目始まる 理科と数学

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです