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私の体はテレビでできている

早稲田大演劇博物館館長を務める岡室美奈子教授が、過去や現在の、ひょっとしたら未来のドラマの世界も旅しながら、折々のことを語ります。

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私の体はテレビでできている

身内を映し出す勇気

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 <教授・岡室美奈子の私の体はテレビでできている>

 1月に東海テレビ制作の「さよならテレビ」劇場版を見た。もともとテレビドキュメンタリーとして放送したところ、放送業界を中心に大反響を呼び、劇場版が新たに編集されたという。

 東海テレビはこれまでも「ヤクザと憲法」や「人生フルーツ」など優れたドキュメンタリーを制作してきたが、このドキュメンタリーがすごいのは、局内の報道部、つまり自分たち自身にカメラを向けたことだ。番組内で、報道の使命として「(1)事件・事故・政治・災害を知らせる」「(2)困っている人(弱者)を助ける」「(3)権力を監視する」という文言がことさらに映し出されるのは、現在この使命が危機に瀕(ひん)しているからだろうし、そこにこの番組を制作するに至った動機もあるのだと思う。劇場版では、こう…

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