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毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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産出額だけでない農業の強さ=農業ジャーナリスト・青山浩子

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 農業の現状を知る代表的な指標といえば全国の農業産出額だ。2015年以降3年連続で増加していたが、18年は9兆558億円で、前年比2・4%減った。

 ところで、都道府県ごとの農業産出額は全国の動きと一律ではなく、独自の傾向がある。09年から18年までで産出額が2割以上伸びた自治体は八つある。北海道と青森、山形、山梨、長野、和歌山、高知、鹿児島の各県だ。北海道と鹿児島県は畜産の産出額の伸びが貢献し、その他の県は野菜や果実の産出額の伸びが影響している。強みとする農産物の生産振興を図り、農業者を支援してきた成果の表れといえる。

 一方、米への依存度が高い地域は産出額の伸び方が鈍い。09年から18年までに全国では約10・6%増加したが、米の産出額の構成比が全体の5割を超える6県を合計すると、約1・5%増にとどまり、近年の米の需要低迷が伸び率を抑えている。

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