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今どきの歴史

『大地の古代史』(三谷芳幸著) 重層化する未開と文明

「土公神」の石碑=東京都江東区の陶首稲荷神社で

 今、大忙しの菅原道真公(天神様)が神になったのは、謀略で都を追われてたたりをなし、恐れおののいた政敵に祭られたからだ。そのように、平安時代には怨霊(おんりょう)やもののけが跋扈(ばっこ)した。中でも過敏なまでに恐れられたのが、大地にひそむたたり神「土公(どこう)」だった。

 大地をめぐる人々のリアルな感覚に迫る『大地の古代史』(吉川弘文館)が出た。今、歴史となっている諸制度の背後に、実は超自然的な力が常々働いてきた実態がうかがえ、刺激的だ。

 著者の三谷芳幸・筑波大准教授(日本古代史)は土地制度史・律令制が専門。「律令国家の制度から古代の土地問題を考えてきたが、制度の深層にある思想や宗教といった世界も追究しないと理解できません」と話す。正と負、両方の力を人々に及ぼすのが大地だ。

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