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日米安保改定60年 ジラード事件を振り返る 被害者を司法解剖 芹沢憲一医師が語る /群馬

被害女性の司法解剖時の様子を語る芹沢憲一さん=さいたま市で

 63年前、榛東村で米兵が日本人女性を射殺した「ジラード事件」が起こった。当時も現在の日米地位協定と同様、米兵の公務中の事件・事故は米側に裁判権があると規定した日米行政協定があったが、米側は当時の対日関係に配慮して裁判権を主張せず、米兵は日本で裁かれた。だが実刑は免れた。日米安全保障条約の改定が調印されて1月19日で60年を迎えた。改めて事件を振り返ってみた。【西銘研志郎】

 1957年1月30日、榛名山麓(さんろく)の相馬ケ原米軍演習地(現・陸上自衛隊相馬原駐屯地)で、米軍のジラード3等特技兵(当時21歳)が近くに住む主婦、坂井なかさん(同46歳)を撃って死亡させた。ジラード特技兵は銃の先端に空薬きょうを取り付け、坂井さんを手招きして発砲したという。当時はまだ朝鮮特需の余波があり、演習地では周辺住民らが米軍が出す空薬きょうなどの金属を拾って換金していた。坂井さんもその一人だったという。

 当時は米国に日本防衛義務の明記などがない旧安保条約下で、朝鮮戦争休戦後の緊張が極東で続いていた。ソ連(当時)との軍拡競争が続く中で米国も日本との関係を重視。そのような中で、事件の裁判権が日米のどちらにあるかが焦点となった。

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