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ミニ論点

新型肺炎 クルーズ船、政府苦慮 「医療ガバナンス研究所」理事長・上昌広氏/国際医療福祉大教授・和田耕治氏

上昌広氏

 乗客らを一律にクルーズ船内で隔離することには意味がない。到着後はすぐに下船させ、症状に応じて個別に対応すべきだった。

 大型船の管理は難しく、感染拡大を防ぐには下船が必要という論文がたくさんある。まして大型船を検疫した経験の乏しい日本には、船内の感染をコントロールできない。私は血液内科医だが、無菌室に入る際は部屋ごとに上着を着替える。菌やウイルスを持ち込まないためだ。ところが船内では、乗員が配膳などで各部屋を回る時に服を替えていないという。これでは感染を広げてしまう。

 検疫法では検疫所長に大きな権限が与えられており、旅行者の健康と人権を考えて隔離の判断をする。本来は政治権力とは一線を画すものだ。だが今回は、東京五輪の開催や支持率などの雑念が入った政治家が、超法規的に事実上の隔離を判断した。法に基づかず身体拘束をしているとも言え、医学史に残る不祥事となった。政治家の介入に疑問をはさまなかったメディアにも責任の一端がある。【聞き手・小川祐希】

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