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新型コロナウイルスは、感染経路不明の患者の出現によって、水際対策だけでは封じ込められないことが明らかになり、我が国の医療界が総力を挙げて取り組まなければならない段階に入った。そのような中、先週末、関係自治体から私ども連合会の病院にもダイヤモンド・プリンセス号の患者の受け入れ要請があった。
感染症指定病院でない病院が、このような患者を受け入れることは通常ないが、船内の患者が350人以上にもなる事態の中で、それらの患者を設備の整った医療機関に移すことで、早急の全員下船を実現するための、有事の特例的な要請だったと思われる。
要請にあたっては、自治体によって、受け入れ患者からの2次感染のリスクをコントロールできることの確認が行われ、患者は陰圧となる病床に受け入れられている。風評被害を起こさないために病院名は公表されていないが、同様の確認が行われた多数の先進的な病院が手分けして、新型コロナウイルスとの総力戦に加わっているはずである。
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