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寄生虫で読み解く生態系 東日本大震災後の変化

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 2011年3月の東日本大震災発生からまもなく9年。大津波に見舞われた海岸の生態系は今どうなっているのか。その推移を、さまざまな生物をすみかに渡り歩く寄生虫を目印として調べる研究に、国立環境研究所(茨城県つくば市)などのチームが挑んでいる。【大場あい】

 ●巻き貝を「宿主」に

 東北の太平洋岸では、地震による地盤沈下と大津波で干潟が水没した。その一部である仙台湾にある干潟6カ所で、研究チームは巻き貝「ホソウミニナ」の生息状況を震災前の05年から調査している。

 ホソウミニナは、国内では北海道から九州までの干潟に幅広く生息する。チームが調査中の干潟でも震災前、1平方メートル当たり約850個生息していたところもあった。そこで研究チームは、干潟ごとに採集地点を決め、震災前後の生息密度の変化を調べた。

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