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「NHKプラス」を一足先に体験 同時配信、見逃し番組配信に追いかけ再生も 3月から試験運用

スマートフォンで「NHKプラス」アプリを起動すると、放送中の番組が表示される=東京都渋谷区で2020年2月20日、小林祥晃撮影

 NHKは4月1日から、テレビ番組の新しいインターネット配信サービス「NHKプラス」をスタートさせる。地上波の総合とEテレの2チャンネルの番組を、パソコンやスマートフォン、タブレット端末で放送と同時に視聴できるほか、放送後7日間は見逃してしまった番組を楽しめる。日本のテレビ界ではこれまでなかった本格的なサービスだ。

 「放送の補完」という位置づけだが、放送とネットでトータルにサービスを展開する将来の「公共メディア」時代には、テレビ受像機を持たない人からも「ネット受信料を取るのでは」とネット上では懸念の声が消えない。実際はどんなサービスになり、どのような手続きが必要なのか? 3月1日から試行的にサービスが開始されるのを前に、NHKは20日、報道陣向けに「NHKプラス」の体験会を実施した。“使い勝手”を一足先に体験した記者が、機能や使い方を報告する。【小林祥晃】

 体験会は東京・渋谷のNHK放送センター内で開かれた。進行役は塚原愛アナウンサー。会場には縦長の大型テレビ画面を用意し、塚原アナが操作するスマホ画面をそのままテレビ画面に映し、説明した。

 まず塚原アナが「NHKプラス」のアプリを起動させると、NHK総合で放送中の情報番組が映し出しされた。サービスは全国で利用が可能だが、映し出されるのは東京など南関東でテレビを見ている人と同じ番組だ。テレビで見るより30~40秒遅れて流れているが、これだけならテレビで見ているのとほぼ同じ。ネット配信ならではのサービスは「追いかけ再生機能」だという。

 「番組を最初から見たい時には、この機能を使ってください」。塚原アナが画面上の「巻き戻し」のマークをタップすると、画面が番組のオープニング場面に切り替わった。ネットの動画サイトで、動画を冒頭に戻すのと同じ感覚。ドラマやスポーツ中継などを最初から見たい時には重宝しそうだ。もう一度、放送中の画面に戻したい時は、画面上の「LIVE」のマークをタップする。

 もう一つの大きな特徴が「見逃し配信」だ。NHKプラスでは、放送後7日間は配信された番組をいつでも視聴することができる。例えば日曜の夜、前週に見逃した大河ドラマを見てから、今週分の本放送を見る、ということも可能になる。

 番組の探し方はいくつかある。一つは日付から選ぶ方法だ。「配信カレンダー」というマークをタップすると、過去7日分の日付が現れる。放送した日付をタップすると、その日の朝から晩までの番組の一覧が現れ、見たい番組を選ぶことができる。

 もう一つは、キーワードを打ち込んで検索する方法だ。塚原アナが一例として大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」に出演中の俳優、真島秀和さんの名前を入力。すると「麒麟がくる」だけでなく、ゲスト出演した15日放送の「土曜スタジオパーク」の番組名も出てきた。「ドラマで気になる俳優さんがいたら、他の出演番組を探して、より深い情報に触れることができます」

 他にもさまざまな機能があり、お薦め番組をメールやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で知人に伝える「共有」機能や、画質を「高」から「最低」まで4段階に調節できる機能などがある。中でも記者が「面白い」と思ったのは、主にニュースの見逃し配信に付随している「チャプター分け」だ。

 見逃し配信でニュースの再生中に「番組詳細」という表示をタップすると、見ていたニュース番組の項目(チャプター)がずらりと並ぶのだ。例えば、ある日の夜7時のニュースでは「1、オープニング」「2、クルーズ船乗客 あすから下船」……「11、気象情報」といった具合にチャプターが並ぶ。

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佐々本浩材

1990年入社。大阪学芸部、メディア情報部などを経て、東京学芸部へ。演芸、放送分野を長く取材。

小林祥晃

2000年入社。大阪社会部、夕刊編集部などを経て東京学芸部。映画を担当後、放送分野を取材。好きな作家は太宰治と鷺沢萠。

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