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新・さわちゃんのティールーム

増える「読めない、書けない、話せない」子どもたち=澤圭一郎

東京大学で行われた最後の大学入試センター試験=東京都文京区で2020年1月18日午前9時11分、北山夏帆撮影

 新大学入試への導入の可否を巡って一般にも認識が広がった「記述式」問題は、今後の入試でも中心になる課題だ。

 すでに、推薦やアドミッションオフィス(AO)入試では「小論文」のスタイルで導入されており、定着している。今回は、小論文よりも字数の少ない記述問題(注①)でありながら、50万人が受験する一斉ナショナルテストに入れることで採点の公平性が担保できないことや自己採点が緻密にできないことが問題になった。

 推薦入試やAO入試で課される小論文にしても採点者によってブレはあるだろう。だが、複数で答案を見直すことで、ブレた場合も対応し、その責任は大学が負うことで混乱は起きていない。採点可能な範囲という枠はあるものの、小論文や作文といった「論述問題」は国公立大は2次試験で、私立大でも推薦やAO入試(これからは「総合型選抜」と名を変える)で、ますます導入が進んでいくであろう。受験生の論理構成力や思考力を見るには実にふさわしい試験であるからだ。

 ところが、高校では頭を抱える事態になっているらしい。「きちんとした日本語の文章が書けない」「論文になっていない」「200字以上の文章が読めないし、書くことができない」「自らの考えを説明できない」。教員から、そんな声が上がっている。「読めない、書けない、話せない」のだ。特にボリュームゾーンの高校から嘆息が漏れる。

 「読めない」子どもの問題は、人工知能(AI)を使って東京大の入試突破を目指した「東ロボくん(注②)」で知られる新井紀子国立情報学研究所教授が指摘して久しいが、それはひいては「書けない」「話せない」にも通じる。良い文章をたくさん読まないと、良い文章…

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澤圭一郎

1989年毎日新聞社入社。東京本社社会部記者として、東京都庁や文部科学省、国会などを担当。2010年から教育担当編集委員や教育担当デスクを務め、17年から教育担当論説委員、19年から毎日教育総合研究所代表取締役社長。

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