新型肺炎2人死亡 高齢者、深刻リスク 早期診察でも重症化
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クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた80代男女2人が20日死亡し、重症化しやすいとされる高齢者が感染した場合のリスクが改めて浮き彫りになった。もともと高齢の乗客が多かったクルーズ船では600人を超える感染が確認され、重症者も20人以上いる。今回の死亡から何を教訓にすればいいのか。
「14日間の隔離が終わって、感染が広がらなければいいな、感染した方がいても早く回復してくだされば、と祈るような気持ちだった。残念でならない」。神奈川県内在住の87歳男性の死亡を受けて緊急記者会見した同県の黒岩祐治知事は、沈痛な表情を浮かべた。
クルーズ船の乗客は、個室待機が始まった日を起点に14日間の健康観察期間が終わり、19日から検査で陰性が確認された人の下船が始まった。だが、20日現在で634人が陽性と判定され病院などにおり、他にも体調不良を訴えている人がいる。重症者は28人確認され、80代が6人、70代が14人、60代が6人を占める。今後、重症者や死者が増える可能性もある。
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