神戸女児門前払い 謝罪はしたが…詳細説明渋る市 危機意識欠け

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神戸市こども家庭センターの対応について説明する市家庭支援課とセンターの担当者=神戸市役所で2020年2月18日午後10時51分、春増翔太撮影
神戸市こども家庭センターの対応について説明する市家庭支援課とセンターの担当者=神戸市役所で2020年2月18日午後10時51分、春増翔太撮影

 神戸市の「こども家庭センター」(児童相談所)で2月10日未明、「ママに出て行けと言われた」と助けを求めた小学6年生の女児が、当直中だったNPO法人のスタッフに「警察に相談して」と追い返された。市やセンターは「不適切だった」と謝罪したが、事実を把握した後も内部での報告や公表を怠ったことが次々と明らかになった。児童虐待への速やかで丁寧な対応が求められる中、市や児相の危機意識は欠けていた。

 「不適切な対応だった。報告を怠ったのも甘かった」。2月18日夜、記者会見したセンターの渋谷和宣副所長は、こう話した。問題が起きてから1週間以上、報道機関の取材を受けるまで市の担当課に報告せず、公表する考えもなかったという。

 経緯はこうだ。

 10日午前3時半ごろ、女児が1人で神戸市中央区の「こども家庭センター」を訪れ、「ママに出て行けと言われた」と助けを求めた。夜間や土休日の窓口業務を委託されたNPO法人「社会還元センターグループわ」(神戸市北区)の男性スタッフは、カメラ付きのインターホン越しで対応し、女児の見た目や言動から「高校生のように見えた。緊急性はない」と判断。「警察に相談して」と追い返し、女児は近くにある兵庫県警生田署の交番に駆け込んだ。センターは午前4時ごろに警察から連絡を受け、その後に女児を一時保護した。当日午前3時の気温は1・6度だった。

 会見は1週間以上たった18日午後10時ごろ、報道各社の問い合わせを受けて開かれた。冒頭、市家庭支援課の吉井良英課長が「こちらから話すことはない」と述べ、記者の質疑から始まる異例の展開だった。

 説明は消極的だった。同課は、女児がセンターに訪れた日時の公表を「児童の特定につながる」としてかたくなに…

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