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ヒバクシャ

2020 張本勲さん(79) 母が消したかった記憶 長女の写真も遺髪も残さず

言葉を詰まらせながら、半生を振り返る張本勲さん=東京都内で2020年1月13日、山田尚弘撮影

 <documentary report 256>

 太平洋戦争末期の1945年8月6日と9日、米軍による核攻撃は広島と長崎を焼き尽くした。それから75年。核なき世界の実現はいつになるのか。記録報道「2020ヒバクシャ」は、草木も生えぬと言われた広島の原子野から立ち上がり、貧苦の戦後を生きた家族の物語から始める。

 「残して、思い出して、懐かしむ。涙ぐむ。そんな人がいるかもしれないけれど、お袋は忘れたかった。『あの日』の記憶は一切を消したかったんだろうね」

 5歳のとき広島で原爆に遭ったプロ野球評論家の張本勲さん(79)は、東京都内にある自宅のソファに深々と腰掛け、宙を仰いだ。傍らのテーブルに、家族らが納まるモノクロームの写真がある。野球帽をかぶった小学生の張本さんと一緒に、民族衣装のチマ・チョゴリを着た母朴順分(パクスンブン)さん(1985年に83歳で死去)が座っていた。

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