児童相談所というところは、0歳から17歳までの子どもたちの問題に対処する公的機関だが、神戸市中央区東川崎町の神戸市こども家庭センターという児童相談所で当直業務に当たっていた職員が、午前3時過ぎに助けを求めてやって来た小学6年生の女子児童に対し、インターホン越しに「警察に相談しなさい」と言って追い返してしまった。
このスタッフはどういう了見でそんなことをしたのだろうか。まさに児相の業務範囲だと思うが、真夜中にたたき起こされて迷惑だったのだろうか。子どもが自ら児童相談所に赴くというのは、よほど困ってのことだろうし、ある種の勇気も必要なことだ。そのハードルをなんとか越えて助けを求めてきた子どもに、面談すらせずインターホンの画面だけを見て、「緊急性がないと判断した」のだと言う。
この記事は有料記事です。
残り1113文字(全文1453文字)
毎時01分更新
入院拒否に「懲役」は、妥当なのか――? 政府は、感染症法な…
◇「最悪想定」軽視 医療崩壊招く コロナ禍にあえぐこの国は…
2014~17年、過激派組織「イスラム国」(IS)に支配さ…