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2020米大統領選

2020年11月に行われた米大統領選。共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン氏が争い、バイデン氏が勝利した。

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若者や中南米系が支持 サンダース氏連勝、民主主流派は警戒 米大統領選候補者争い

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サンダース氏の勝利宣言の様子を飲食店のテレビで見ながら歓喜する支持者=米西部ネバダ州ラスベガスで2020年2月22日午後5時22分、福永方人撮影
サンダース氏の勝利宣言の様子を飲食店のテレビで見ながら歓喜する支持者=米西部ネバダ州ラスベガスで2020年2月22日午後5時22分、福永方人撮影

 米西部ネバダ州の民主党党員集会で大勝したバーニー・サンダース上院議員(78)を押し上げたのは、学費や医療保険に不安を感じる若者や移民政策の改革を求める中南米系の市民だった。サンダース氏がトランプ大統領と戦う党の候補となる現実味が出てきたことに対し、民主党内の主流派は警戒を強めている。【ラスベガス(西部ネバダ州)古本陽荘、福永方人】

バイデン氏、組織選挙不発

 カジノの街・ラスベガスで22日夜に開かれたサンダース氏の支持者集会。勝利宣言をテレビ中継で見守った中南米系のスヘイディ・ウガルテさん(19)は声を弾ませた。「美容関係の仕事に就くのが夢で大学で学びたかったが、学費が払えず断念した。公立大学の学費無料化など、弱者の味方で機会平等を重視する彼に大統領になってほしい」

 サンダース氏は前回2016年の指名争いでネバダでは2位。中南米系など非白人有権者の多数派が支持した穏健派のクリントン元国務長官に敗北した。サンダース氏は白人が圧倒的に多い東部バーモント州が地元であり、人種的少数派への浸透が課題だった。

 ネバダの民主党情勢に詳しい政治ストラテジスト、アンドレス・ラミレス氏(41)は「サンダース氏は1年以上、中南米系への浸透を戦略の柱に据え、ネバダに投資してきた」と語る。ラスベガス周辺を中心に州内10カ所に事務所を設け、中南米系の中間層が多く住む地域でボランティアが戸別訪問する「地上戦」を展開。政治サイト「ポリティコ」によると、ネバダ州のサンダース陣営のスタッフ計250人のうち76人が中南米系だった。今回、米メディアの入り口調査(速報値)によると、中南米系の51%がサンダース氏を支持すると回答しており、勝利に貢献したようだ。

 一方、ネバダを反転攻勢のきっかけとしたかった穏健派のジョー・バイデン前副大統領(77)。ネバダの民主党に強い影響力を持つ観光産業の従業員らの組合「ホテル従業員労働組合」による組織選挙を想定し、推薦も取り付けられると踏んでいた模様だ。この組合には約6万人が加入し、半数以上が中南米系だ。

 バイデン氏の期待に反して労組は今月13日、…

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