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支局長評論

政治と検察 /山口

 元読売新聞社会部記者でノンフィクション作家として活躍した本田靖春(1933~2004年)の「不当逮捕」を再読しました。第6回講談社ノンフィクション賞(84年)を受賞した作品は、本田の先輩記者が東京地検に食い込み、昭電汚職で数々のスクープを放ちながら、その後の売春汚職で偽の捜査情報をつかまされて誤報を掲載し、名誉毀損(きそん)の容疑で告訴、逮捕された事件を軸に、戦前から戦後の検察内部の権力闘争、検察と政治のせめぎ合いを絡め、戦後日本の一時代を描いた名作です。

 記者逮捕の背景に検事総長のポストを巡り、戦前戦中の思想検事の流れを酌む一派と、昭電汚職などで政治家と経済界の贈収賄事件に切り込んでいった経済検事のラインとの争いがあったとされます。逮捕された記者のニュースソースは経済検事のラインと目されていました。思想検事の一派は、売春汚職に絡む偽の情報を経済検事のラインに流し、記者に誤報させたうえで逮捕し、取材源を自白させ、経済検事のラインを、捜査情報を漏らし…

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