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助け必要な親子支える 岡広美(おか・ひろみ)さん(58)
虐待や貧困などさまざまな課題を抱える子供やその親を支えようと、2018年夏に一般社団法人「ホッとスペース ショウ z’」(愛称)を香川県小豆島町に開いた。助けを必要とする人たちの声に耳を澄ませ、居場所づくりなどの支援活動に奔走する。
後悔に突き動かされている。15年から3年間、島内の小中学校でスクールソーシャルワーカーを務めた。担当した児童の中に、虐待を受けるなど複雑な家庭環境に生まれ育った子がいた。その影響からか問題行動を繰り返した児童は次第に地域の中で浮いた存在となり、最後は島を離れざるを得なかった。「守れなかった」。苦い思いが今も胸に残る。
活動は多彩だ。空き家を活用した法人の拠点を毎週開放し、不登校の小中学生らを受け入れる。月1回は無料で食事を提供する「子供食堂」も開く。バス代を出せないほど経済的に厳しい家庭には、メンバーが車を出して目的地まで送り届ける移動支援も手がける。
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