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公文書を生かす

情報公開法成立20年/11 バチカンに眠っていた事件報告 過去知らねば不安残す

マリオ・カンドゥチ神父=東京都昭島市で2017年11月

 戦後75年の年を迎えた。戦争を知る人は少なくなり、ますます遠くなっていく。イタリア生まれのマリオ・カンドゥチ神父が2月16日、東京都内の病院で死去した。享年85。

 10歳の時、空襲で母親を亡くしたカンドゥチさんはカトリックの神父となり、前回の東京五輪直前の1963年に来日。81年から新潟県上越市の教会で約30年間主任司祭を務めた。この教会で戦時中に信仰に対する当局の弾圧があったことを知った。ドイツ人司祭と信徒7人が特別高等警察に逮捕された事件について、信徒たちの証言を集め、教会の記念誌に残した。

 2012年に上越市を離れた後も、当事者や遺族とともに検察に残っている裁判記録の開示を求める活動を続けていた。古い裁判記録には、情報公開の仕組みがないが、遺族の求めに検察が応える形で、少しずつ記録が開かれた。罪名は治安維持法違反だったことや、戦後に判決が出ていたことなど、基本的な事実関係が少しずつ明らかになってきた。

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