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私の記念碑

歌手 橋幸夫/3 ヒット理論で「潮来笠」

デビュー間もないころの橋幸夫

 ビクターのオーディションには受かったものの、新しい師を見つけなければいけなかった。これまで歌を習っていた遠藤実はライバル社の日本コロムビアの所属。もうこれ以上、教えてもらうことはできない。

 「ちょっと化けるかもしれないよ」。当初は別の歌の先生につくはずだったが、この一言で、吉田正の名が挙がった。旧満州(現中国東北部)での兵役、そしてシベリア抑留を経て、「異国の丘」で一躍歌謡界に躍り出た吉田は、鶴田浩二の「赤と黒のブルース」やフランク永井の「有楽町で逢いましょう」などのヒットを飛ばしていた。まさにビクターの看板。「厳しい方なので、筋を通さなければいけないとなって、遠藤先生にも吉田先生の自宅について行ってもらいました」

 吉田の前で歌うのかと思っていたが、人気作曲家は遠藤と話すばかり。「君いくつ?」「16歳です」。会話はそれだけだった。約1週間後、弟子に取ってもらえるとの電話が入った。決め手は意外なことだった。「お宅に上がる時、僕が遠藤先生と自分の靴をそろえる様子を吉田先生は見ていらっしゃったそうです。『若いのに、ここまでできる子はいない』と感心したとのことでした」

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