「1日に5000件処理」韓国が新型コロナを大量検査できる理由とは?

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
多くの感染者が出た「新天地イエス教」の建物周辺を消毒する人たち=韓国南部・大邱市で19日、ロイター
多くの感染者が出た「新天地イエス教」の建物周辺を消毒する人たち=韓国南部・大邱市で19日、ロイター

 新型コロナウイルスの感染者が増加している韓国は、1日に約8000件を処理し、27日夕現在で累計約6万人以上にウイルス検査を実施するなど、手厚い検査態勢を取っている。2015年に中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大を許した反省から、感染症への対策を強化していたことが迅速な検査を可能にしたようだ。

 韓国の中央防疫対策本部によると、27日午後4時までに検査中を含め、計約6万7000人の検査を実施。前日午後4時からの24時間で約8200人分の結果が判明したという。同本部は23日、1日に約7500件の検査が可能で、「大体5000~6000件程度を処理している」と説明していた。米国のスコット・ゴットリーブ前食品医薬品局(FDA)長官はツイッターで「意味のある診断能力だ」と評価している。

 韓国のこうした対応の背景には15年のMERS時の経験がある。韓国メディアによると、当時国内1例目となった患者について検査が遅れたこともあり、患者が入院していた病院などで感染が広がった。MERSでは韓国国内で186人の感染者が発生、38人が死亡した。

 韓国政府はこうした反省から翌16年に、MERSなどの検査を民間病院でもできるよ…

この記事は有料記事です。

残り394文字(全文902文字)

あわせて読みたい

注目の特集