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SUNDAY LIBRARY

小林 聡美・評『みらいおにぎり』『独居老人スタイル』

◆『みらいおにぎり』桧山(ひやま)タミ・著(文藝春秋/税別1400円)

◆『独居老人スタイル』都築響一・著(ちくま文庫/税別1000円)

 調べものをしていたら、「春睡のうつつに江上トミの声 富安風生」という俳句に出合った。富安は高浜虚子の弟子だが、はてこの「江上トミの声」とは何ぞや? さっそくウィキペディアで検索してみると、テレビ草創期に活躍した料理番組講師の草分けで、日本の「料理研究家」の元祖として大活躍した人らしい。なるほど、春の暖かさに眠ってしまった昼下がり、テレビでは江上トミの料理番組が放送されている、という情景なのだろう。ちょっと面白い俳句だ。

 そんな句に思いがけず繫(つな)がったのが『みらいおにぎり』(桧山(ひやま)タミ)だ。桧山さんは九州で活躍する93歳の料理家で、現在も料理塾で家庭料理や生活者としての知恵や心がけを伝えている。母校である小学校の授業で話したことを元に、桧山さんのこれまでの人生を振り返りつつ、子どもたちの明るい未来を願う一冊。町医者の11人きょうだいの10番目の子だった桧山さんは、20人ほどの大家族の中で、人どうしの…

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