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SUNDAY LIBRARY

岡崎 武志・評『いのちを刻む 鉛筆画の鬼才、木下晋自伝』『臨場 渋谷再開発工事現場』ほか

◆『いのちを刻む 鉛筆画の鬼才、木下晋自伝』城島徹・著(藤原書店/税別2700円)

 昨年末、NHK Eテレのドキュメント「日々、われらの日々~鉛筆画家 木下晋 妻を描く~」を見て衝撃を受けた。団地住まいの画家が、パーキンソン病の妻を介護しながら、その姿を鉛筆だけで細密に描く日々を映し出していた。

 『いのちを刻む 鉛筆画の鬼才、木下晋自伝』(城島徹編著)は、極貧の少年時代から現在までを「刻む」ように語る。高校生で自由美術協会展に入選し「天才画家出現」と言われながら中退。駆け落ち、夜逃げ、エリートとは縁遠い放浪とジグザグ人生を歩む。

 油絵を引っ提げニューヨークへ渡るも挫折、苦しめられた母のことを荒川修作に語ると、「その母親を君は描くべきだ」と言われ覚醒する。以来、最後の瞽女(ごぜ)、元ハンセン病患者、そして母の老いや病を鉛筆のみで絵画に結晶させた。

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