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新20世紀遺跡

/71 水戸市・満蒙開拓青少年義勇軍訓練所跡/上 国策として移民推進

鯉淵学園に建つ碑。「満蒙開拓幹部訓練所跡」などと刻まれている=水戸市で2020年2月13日、栗原俊雄撮影

 今月中旬、水戸市にある農業栄養専門学校・鯉淵学園を訪ねた。青空の下、黒い農地が広がる。「このあたりは『霜の通り道』と言われています。水戸の中心部より寒いんですよ。例年ならばまだ作物があるのですが」と、職員の石塚仁さん(64)が笑った。暖冬のため、作物の育ちが早く収穫は終わっていたのだ。広大な敷地内には「タヌキ、キツネもいますよ」。のどかな現在の風景から想像するのは難しいが、ここは75年前の敗戦まで、大日本帝国の国策基地の一つであった。

 現代の日本は人口減が進んでいる。しかし昭和初期は違った。毎年100万人前後、人口が増えた。当時の主要産業は農業だった。ただ、増え続ける働き手を吸収するだけの耕地がなかった。さらに不況もあって社会全体に困窮、失業が広がっていた。大日本帝国の為政者は、満州国、現在の中国東北部を侵略してつくった植民地をその受け皿に選んだ。

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