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やっぱり「飯の種」?

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 <シェイクスピアは飯の種>と歌う劇中歌が耳に残る。江戸時代の俠客(きょうかく)を描いた宝井琴凌作の講談「天保水滸伝」とシェークスピア全戯曲を重ねた井上ひさしの「天保十二年のシェイクスピア」(29日まで、東京・日生劇場、藤田俊太郎演出)だ。

 2~3月にかけてシェークスピアに絡む作品が重なっているのだから、なおのこと。蜷川幸雄の後を継ぎ吉田鋼太郎が芸術監督をつとめる彩の国シェイクスピア・シリーズ第35弾は、歴史劇「ヘンリー八世」(3月1日まで、彩の国さいたま芸術劇場、吉田演出)を上演している。ジョン・フレッチャーとの共同執筆作品だ。

 ヘンリー八世(阿部寛)の宮廷で渦巻く枢機卿ウルジー(吉田)を軸にした政治的謀略と、王妃キャサリン(宮本裕子)と晩さん会で見そめたアン・ブリン(山谷花純)との愛憎などが、太い描線で展開される。王朝に不都合な事実に配慮しているのも面白い。

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