霞が関OBもカンカン…検事長の定年延長 語られぬ「条文第2項」の衝撃

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検察庁の看板。最高検察庁、東京高等検察庁、東京地方検察庁などが入る中央合同庁舎第6号館A棟=東京都千代田区霞が関1で2019年2月16日、本橋和夫撮影
検察庁の看板。最高検察庁、東京高等検察庁、東京地方検察庁などが入る中央合同庁舎第6号館A棟=東京都千代田区霞が関1で2019年2月16日、本橋和夫撮影

 霞が関OBはカンカンである。安倍晋三政権が黒川弘務・東京高検検事長を「定年延長」した問題について、である。実は根拠となる法の条文そのものに、重大な問題が潜んでいた。安倍政権の解釈を認めると、検察官の独立などどこへやら、検察官人事を検察庁でも法務省でもなく、人事院が左右する異常事態が生じる可能性があるというのだ。語られざる論点を追った。【吉井理記/統合デジタル取材センター】

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