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「内向の世代」の作家 古井由吉さん死去 82歳 「杳子」で芥川賞、「栖」「白髪の唄」

作家の古井由吉氏=東京都世田谷区で2019年2月20日午後3時13分、宮本明登撮影

 「内向の世代」を代表する作家で、独自の文体・作風で日本の現代文学に大きな影響を与えた古井由吉(ふるい・よしきち)さんが18日、肝細胞がんのため死去した。82歳。葬儀は近親者で営んだ。

 東京都生まれ。東大独文科卒。同大大学院修士課程を修了後、金沢大、立教大で教える傍ら、ブロッホ、ムージルら現代ドイツ語作家の作品を翻訳。1968年から小説を発表し始め、70年に作家専業へ転じた。翌71年、「杳子(ようこ)」で芥川賞を受賞。細密な心理の動きを肉感的な文体で描き、注目を浴びた。

 後藤明生、阿部昭、黒井千次さんらとともに「内向の世代」と呼ばれ、経済成長期の社会状況と生活感覚を象徴する作家と見られた。古今東西にわたる文学的教養を踏まえ、土地の伝承、説話など民俗学的な要素を取り入れた作風は、文壇の枠を超えた存在感を持った。86~2005年、芥川賞選考委員を務めた。

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