米の制裁で混乱するイランの医療現場 新型コロナが追い打ち 副大統領も感染

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患者やその家族でごった返す国営の薬局=テヘランで2020年2月20日、山本太一撮影
患者やその家族でごった返す国営の薬局=テヘランで2020年2月20日、山本太一撮影

 イランで新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化している。27日には副大統領も感染していたことが判明。米国による制裁で医薬品の不足と価格の高騰が進むなど、医療現場は既に混乱していたが、今回の事態はそれに追い打ちをかけている。【テヘランで山本太一、カイロ篠田航一】

 「コロナウイルスの対策で現場は忙しい。今は取材を受けることはできない」。22日、テヘラン中心部の国営の薬局を訪ねると、担当者から薬局内や周囲の路上での利用者への取材を断られた。

 イランの死者数は27日時点で、中国本土以外では最多の26人。28日には34人に増えた。イラン政府が死者を初公表したのは今月19日で、その時点では2人だった。「イランで死者2人ということは、本当は200人が亡くなったことを意味している恐れがある」。テヘラン市民の男性が取材に声を潜めて語った。

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