曜変天目、京都の陶芸家が神秘の輝きを再現

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試行錯誤の末、再現に成功した曜変天目茶碗を見せる土渕善亜貴さん=京都市東山区泉湧寺東林町の陶あんで、大川泰弘撮影
試行錯誤の末、再現に成功した曜変天目茶碗を見せる土渕善亜貴さん=京都市東山区泉湧寺東林町の陶あんで、大川泰弘撮影

 世界に三つしかないとされ、いずれも日本の国宝になっている曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)。黒釉(こくゆう)がなす漆黒に、見る角度によって色が変わる星々が輝く。京都市東山区に窯を構える「陶あん」4代目当主で陶芸家の土渕善亜貴さん(40)は、試行錯誤の末、安定的に作ることに成功した。【大川泰弘】

 曜変天目は中国・南宋時代(12~13世紀)の建窯(福建省)で作られた。黒地に青い「星紋」が散らばり、黄色や紫の光彩も帯びる。この神秘の輝きは釉薬の焼き加減で偶発的に生まれる。

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