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晴レルデ

大阪メルロー/5 本場の品質、この手で

収穫期を迎えた欧州系黒ブドウ生育状況を確認する仲村現二さん=大阪府羽曳野市小芝地区で2019年8月、高尾具成撮影

 「仲村わいん工房」(大阪府羽曳野市飛鳥)の醸造家、仲村現二さん(62)の一日は、未明に始まり、深夜に終わる。ブドウ畑やワイン醸造場(ワイナリー)のある羽曳野と大阪市東住吉区杭全(くまた)にある自宅に併設された酒販店「仲村酒店」を往復する毎日だ。

 通常、未明に東住吉からブドウ畑に出掛け、夕刻に、妻佐知子さん(58)が切り盛りする立ち飲みも営む酒店に帰ってくる。常連客へのあいさつだけではない。「帰宅」を見計らって、遠方から訪れる仕入れ業者やワイン醸造家らも少なくないからだ。そして深夜まで酒店の業務をこなした後、仮眠をして、またブドウ畑などのある羽曳野へと戻っていく。眠たいまなこをこすりながら言う。「しんどいですけどね。好っきやねんなあ、畑にいてるのが。やっぱりね――ブドウは面白いですよ」

 65歳を境にワイン造りを宣言した父光夫さん(2003年に80歳で他界)を引き留めもしなかった手前もあり、仲村さんは酒店の仕事をこなしながら、少しずつブドウ畑へも通い出すようになっていった。そして、仕事柄、営業先などでフランス南西部の銘醸地ボルドーなど世界的に名高いシャトー(フランス語で「城」「大邸宅」のほか「伝統的なワイナリー」も意味する)で造られた高級ワインを飲む機会も増えていった。

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