新型コロナ感染者ゼロなのに滋賀1人? 県「誤解招く」と厚労省に表記変更求める

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
厚労省発表「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(2020年2月28日版)」より。左から3番目の欄から、確定日▽年代▽性別▽居住地▽周囲の患者の発生▽濃厚接触者の状況の順に記載され、男性は居住地が「滋賀県」になっている。
厚労省発表「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(2020年2月28日版)」より。左から3番目の欄から、確定日▽年代▽性別▽居住地▽周囲の患者の発生▽濃厚接触者の状況の順に記載され、男性は居住地が「滋賀県」になっている。

 厚生労働省が公表している新型コロナウイルスの感染者情報を巡り、滋賀県が困惑している。県内に自宅があり、東京都に単身赴任中の50代男性が出張先の石川県で感染が確認されたケースが、「滋賀県」の感染例とされているからだ。1日現在、感染の発生報告はないことから滋賀県は「感染者ゼロ」という立場だが、厚労省の発表を基に感染者数を「1人」としていたポータルサイトもある。県は「誤解を招く」として厚労省に表記の変更を求めている。

 石川県が「県外在住」として男性の感染を発表したのは2月27日。滋賀県も同日、男性が自宅に帰省した際に濃厚接触した家族がいることを公表したが、男性は普段は東京在住で、感染が確認されたのが県外だったことから、県内の感染者は「ゼロ」と説明した。家族もPCR検査(遺伝子検査)で陰性だった。

この記事は有料記事です。

残り502文字(全文852文字)

関連記事

あわせて読みたい

ニュース特集