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たたなづく

アーティストを魅了「イデム・パリ」=河瀬直美

リトグラフ工房「Idem Paris(イデム・パリ)」にて、オーナーのパトリス・フォレストさんと=河瀬直美さん提供

 今年になって初めてのパリは東京での最新作「朝が来る」の初号試写を終えて羽田からの夜便で渡った。初号にはほとんどの俳優陣とスタッフが忙しい時間を割いて集まってくれ、試写室が満席になるほどだった。

 原作者の辻村深月さんとはエンドクレジットが上がりきった後、涙ながらに抱き合った。原作者が涙してくれるのは「あん」のドリアン助川さんもそうだったように、とてもうれしい。登場人物たちが生きた人々としてそこに居ることに感動してくれるのかもしれなかった。原作の映画化はこれで2回目だが、とても難しい。けれどやりがいがある。その作品を小説で読んでいる人たちのイメージもあるだろうし、原作者の想(おも)いもひとしおだろう。

 けれど、小説と映画は全く違う。具体的な画(え)で見せてゆく映画ではそのものがリアリティーを持って作品の中に溶け込むように成立させなければならない。つまり、小説のイメージだけに固執していては映画としてのリアリティーに欠けるのだ。いずれにしても生みの苦しみであった。そして、創作の喜びを一緒に創った皆と分かち合う最高の瞬間であった。

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