感染、いつまで続くの? 収束時期見えず 高齢者ら要注意 新型コロナ
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Q 新型コロナウイルスの感染拡大で、全国の大半の学校が2日から臨時休校するなど、その余波が生活を直撃しています。不安な状態はいつまで続くのでしょうか。国立感染症研究所の元主任研究官、水谷哲也東京農工大教授(ウイルス学)に聞きました。
水谷哲也東京農工大教授に聞く
A 現時点(3月2日)では終息時期が見えていません。また、最盛期があと1~2週間後にやってくる可能性があります。2月中~下旬に感染者が多く確認されましたが、1~2週間の潜伏期を終えた人が発症する例が多いと考えられるからです。
取り沙汰されている再感染もヘルペスのような持続感染の可能性もあり、判然としません。新型コロナウイルスは分からないことが多いのです。
とはいえ、中国では感染者数が減少傾向にあり、ピークを越えたとみられます。日本も公的な感染者の発表数が1日当たりおおむね10~20人で推移しています。楽観はできませんが、現時点では封じ込めがある程度できているようです。
予防策としては、保湿と加温が効果的です。異物の侵入を防ぐ鼻やのどの粘膜の潤いを保ち、抵抗力を高められるからです。だからマスクの着用をすすめます。
極端に怖がる必要はありませんが、免疫力が低下している高齢者や基礎疾患がある人はどんなウイルス感染症でも重症化するリスクが高いのです。こうした人たちに感染させないように気を配らなければなりません。【聞き手・倉岡一樹】