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Q 感染症の予防には「手洗い」が最も大切といわれます。でも、「殺菌用」のせっけんは必ずしも必要ないそうです。東邦大学看護学部感染制御学研究室の小林寅喆(いんてつ)教授に聞きました。
A コロナなどのウイルスは、つるつるしたプラスチックやガラス、金属などに飛沫(ひまつ)としてつくと、数時間から数日生き続けます。そのため、手すりやつり革など多くの人が触れる所を触った可能性があったら手洗いをしましょう。
手順は①水を腕の方まで十分につける②普段より多めにせっけんをつけて手のひらでこすり合わせ十分に泡立てる③手の甲と、指の間を洗う④指先と爪の間を手のひらにこすりつけるようにして洗う⑤親指と、各指の側面を1本ずつつかんでねじるように洗う⑥手首も洗う⑦洗った順番と同じように十分流水で洗い流す――です。
水道の取っ手は、手を拭いたペーパータオルやティッシュで閉じてください。洗い終わった手で触らないように。
せっけんを使うのは、泡立てて菌やウイルスを物理的に浮かせて洗い流すためです。菌を除く「除菌」のためなので殺菌用のせっけんは必要ありません。浴用せっけんでも台所用でもかまいません。
せっけんが置いてなければ、水だけでも同様の手順で丁寧に洗ってください。一定の効果はあります。せっけんのない場所があることを想定して、日ごろから小さな固形せっけんをビニール袋に入れて持ち歩くのも役立ちます。【聞き手・近藤浩之】
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