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平和をたずねて

昭和の戦争を語る/59 「魚雷」ゆえの死亡事故=広岩近広 /大阪

 海軍で人間魚雷「回天」隊に所属した岩井忠正さんは、訓練中の死亡事故を目撃している。当時を振り返ってもらった。

     ※   ※

 岩井忠正さん 回天の潜望鏡は視界が悪いので、小さな追従艇で回天を監視しながら、襲撃訓練を続けました。追従艇の艇指揮が、私たち下級将校の任務です。

 あるとき、追従艇から双眼鏡で回天を監視していたら、潜望鏡を上げて周りを見ているのです。その先に岩があるので、カジを切らないとぶつかると察し、発音弾を投げさせました。発音弾は「注意しろ」の信号で、水中で破裂させると搭乗員には聞こえます。

 それでも、回天はカジを切りません。もともと魚雷なので、カジの利きが非常に悪い兵器ではあります。追従艇を回天に横づけして、回頭させようとするのですが、回天は潜ってしまいました。回天はそのまま直進し、とうとう岩にぶつかったのです。

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